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About Glück und Gute

Glück und Gute グリュックントグーテ/ 自然が生み出す素材を使って、からだに心地よいもの、心が豊かになるものを一つ一つ作っていきたいと思っています。シルクやコットンなど全て自然素材を使用していますので、「冷えとり」の靴下としてもお使いいただけますが、「冷えとり」に特化したものでなく、もっともっと単純に、冷え取りを知ってる方も知らない方も自然素材の良さや心地よさを実感いただきたいとの想いが発端です。「身体にいいから」と頭で着用するのではなく「心地よいから」と肌で感じて着用いただける存在になりたい。それは、美味しい物を食べた時「おいしい」って心が幸せになるあの感覚と同じ。手にとったとき履いたときに「心地よい」と同じように幸せを感じて頂ける存在が理想です。

伝統的な「頭寒足熱」という理念は、身体が自然と心地よいと感じる身体の循環を表します。現代人はストレスや睡眠不足で 理想と逆の「頭熱足寒」となっていてもそれに気づかず、ほてった上半身を冷まそうとさらに冷たいものを摂取して、その状態を強めている傾向にあります。足元をあたためて循環を元の状態に戻せるように、日本の高い技術力と自然素材の力を借りて、日常に寄り添える心地よい靴下づくりに努めています。

少し覚えにくい名前ですが、意味はとても単純で、ドイツ語で「グリュック」=「幸せ」、「グーテ」=「質の良さ、やさしさ」の意味。手に取っていただいた時に「幸せと質の良さ」を感じていただけるモノづくりがしたいという想いを表現しています。スタート当時、「幸せ」という言葉が甘くくすぐったく感じたのですが、「幸せ」は、やっぱり最高級の言葉。ドイツ語にしたのは「質」の高さで先進国のように感じていた潜在的な感覚もありますが、「しあわせ」と「質の良さ」という単語がドイツ語で思った以上に言葉としてぴったりはまったことに運命を感じたことも大きくあったように思います。覚えづらいとの指摘もあり何度か改名を本気で考えましたが、グリュックントグーテとして今年で11年目を迎えます。好きな呼び名で呼んでいただけるとうれしいです。

History so far
これまでの歩み

今から10年ほど前、夫は千葉へ赴任、私は奈良に残り2才になったばかりの娘と保育園横の団地で二人暮らしをしていました。幼少期の娘は、湿疹や原因不明のじんましんが頻繁に出て、鼻炎、中耳炎、皮膚炎、風邪と、いつも体調が不安定で、毎週のように近くの小児科や耳鼻咽喉科、皮膚科と通院する日々。がしかし、病院に行っても薬が毎週のように出され、次また来てくださいの堂々巡り。しかも出された薬は症状を抑えても完治はしない。病院と薬というものに違和感をもった私は断薬を決意し、根本的な食生活を見直すことにしました。 当時流行り出していたマクロビなど食事療法を取り入れたり、白米から玄米に変えたり、添加物や加工品をやめ、薬の代わりにマヌカハニーなどの自然治癒力を高めるものを摂取したりと、少しずつ生活を改善。時同じくして「冷え取り」ブームが到来。私の中で、本当にごく自然と「自然食と自然素材」が繋がりました。ただ、長年 企画畑で働いてはいましたが、自分が靴下を作ることを生業とするなんて、この時全く思ってもいませんでした。ただ、千葉に移転する流れでごく自然にご縁とタイミングが重なり、信じられないスピードで「グリュックントグーテ」が誕生、10年の時を経て今があります。「まわりから導かれてどんどん進むとき、それこそが行くべき道である」との考え方は、この時と山梨への移住の時とても感じたこと。自分の意思はしっかり持ちつつ導かれる力も信じながら、一歩一歩 歩んでいきたいと思います。

For the Future
これから

種類を増やすというよりは、今ある定番の商品を常に見直し、より良いものに繋げていきたい、そして、少しずつでも履き心地や使い勝手を高めて、履いてくださっている方に喜んでいただきたいと思っています。自然素材の靴下は、どうしても人間が開発した化繊より弱い。だけど耐久性のことも考えて長く履いていただける形状、肌に直接当たらない部分での裏糸使いなどひとつひとつ深掘りしながら、少しでも良いものにしていく。そして社会背景やサスティナブルの観点から、大量の農薬を使うコットンの使用を少しずつ減らし、可能な限りオーガニックコットン(地球にやさしい持続可能な素材)の使用を増やしたり、リネンや和紙などのエコな素材を使いたいと思っています。ただ、原材料が上がり続ける状況の中で、できる限り日常履きの靴下をより高価な靴下にはしたくない。靴下裏の余分なロゴの印刷など省いて、原価を抑えていく努力をしたり、すべての中間地点を模索していきたいと思っています。それぞれの素材の良さを理解し好相性な素材を組み合わせることで、それぞれに飽きのこない履き心地へと繋げていきたい。また身体の外側だけでなく、寛ぎにもなる愉しい日用品や、身体の内側からアプローチできるような食のセレクトも併せて、+1で楽しんでいただけるようなものづくりを続けてきたいと思っています。気に入っていただけますように。

Founder
Chisato Hemuki