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五本指「足の肌着」絹と綿 organic cotton

2021.08.01
五本指「足の肌着」絹と綿 organic cotton

グリュックントグーテができて間もなく、2014年に五本指靴下「足の肌着」は誕生しました。当初はつくったものの、なかなか五本指を履いてくださる方が少なくて(無名すぎて、見つけてくださる方がとても少なかったこともあると思いますが)製作数もほんのわずかでしたが、毎年少しずつ履いてくださる方が増えて、今では定番となり、たくさんの色展開で展開できるようになりました。毎日の靴下として履いてくださる皆さまに深く感謝しています。

同時に、今度は工場にオーダーするコットン糸の量が増えていることが少しずつ気になってきました。コットンは自然素材で日本でも古くから愛されている素材ですが、綿花は種まきをする前に雑草を取り除くための除草剤、洋棉は虫がつきやすいので殺虫剤など、たくさんの化学肥料と農薬を使って作られています。1990年代、綿花栽培の化学薬品使用はピークとなり、そこからは世界的に、環境や働く人たちに対する農薬の悪影響が見直されていますが、世界の綿花農家の9割は貧困な小規模農家で、農薬使用を直接の原因とした死者数は2万人、入院患者は100万人といわれ、コットンの生産量が世界1位の国であるインドでは、かなり多くの子どもたちが働き、その7〜8割が女の子であるとも。私たちが日々使っている綿製品はそんな生産者の犠牲の上で作られています。そしてそんな中で、生産されたのに、使わずに捨てられる衣料もたくさんあると聞きます。

ただ、使用しているコットンを全て、オーガニックコットンに変更するのは、糸として種類が少なく、合う太さも限られているため難しいのですが、定番で出来るものだけでも少しずつオーガニックコットンに変えていきたいと思っています。

ただ、価格の面もどうしても上がってきてしまうため、五本指靴下「足の肌着」絹と綿も継続で製作しますが、今後は「絹とオーガニックコットン」が主となり、少しずつ色数も「絹と綿」より増えていく予定です。地球にもやさしく、履き口の糸もコットン糸になった、より柔らかい肌ざわりの新たな五本指、これからぜひお試しくださいませ。

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